マスクっと!の語源:
・マスク + マスコット(守り神)
・マスク + ”と”(=”一緒”)
・”!”マークは、マスクっと!を使用した際の驚きを表現
つまり、マスクっと!®は、「マスクと一緒に使って、花粉や菌等の異物から守ってくれる心強い驚きの製品」との思いから生まれました。
マスクっと!開発物語:
マスクっと!で、「一人でも多くの方を、花粉症の苦しみから救いたい!」との、思いからマスクっと!を開発しました。
きっかけは、ちょうど1年前2013年の12月に3Dプリンターを購入した事にあります。工作好きな私は、当時流行り出した3Dプリンターに大きな期待を抱いて早速購入を決めました。そして、当時は今ほど機種も揃っていませんでしたが、ネットなどの評判を集めてAFINIA製3Dプリンターの「スターターキット」をUS Amazonより購入しました。
1週間程で荷物が届き、そこからしばらくは3D-CADと3Dプリンターの扱い方に対する試行錯誤の日々が続きました。
何とか形が出来る様になると、どうせ作るなら「少しは役に立つものを作ろう」との思いから、ふと「マスクに対する不満の解消グッツが出来ないかな?」と思ったのです。
実は、私は現在52才ですが社会人になった直後からですからの約30年間続いている、重度の花粉症患者なのです。毎年、2月~5月のGWまで約3か月間はマスクと薬がないと生きていけない状況なのです。
よって、毎年マスクには大変お世話になっているのですが、どうもマスクの性能表記にある99%花粉カットとかの記載が現実的には発揮できていないのではないかと感じていました。それは、どうしても鼻とマスクの隙間が出来てしまい、この部分から大きな空気の流れがあることに疑問を感じていたからです。
(また、この呼気の流れで、メガネが曇るのも気になっていました。)
一般的にマスクの針金部をノーズ・フィッターと言うのですが、針金ではどうしても保持力がなく、すぐに開いてしまいます。また、何度も曲げているうちに金属疲労して、より剛性がなくなってしまいます。
そこで、このマスクの不満点である「ノーズ・フィッターを劇的に改善する物を3Dプリンターで作れないかな?」から、はじまりました。(この時は、かなり簡単に作れると甘く考えていたのでした…)
そこからは、試作と検証を繰り返しました。試作品は数十種類作成しました。
はじめは、ただの棒状の物に溝を切った様な形状から始まり、やがて今の原型が出来ました。早速、知人に試着してもらうと、どうもシックリいきません。
原因は、私の顔の形に合う形状で作成したためでした。人の顔(鼻)の形が様々な事に対応するためには、自由に形を変えられる様に設計変更が必要でした。
私の、はじめの就職先が自動車メーカーだったので、樹脂の特性については少しばかりの知識がありました。樹脂には弾性力と弾性破壊が生じること、さらに薄くすることで折れずに曲がることを体験的に知っていました。
「マスクの針金の様に自由に曲げる事ができて、さらにその形状を保持できる樹脂製品を作ったら、多くの方に喜んで頂けるのではないか?」との思いから、現在の「マスクっと!」の製品仕様が決まりました。
時は花粉シーズン序盤の2月になっていました。
そのころのイベントとしては、2013年12月のMonoistミーティングに参加していたので、3D作品のコンクールがあることは知っていました。そこで、会社でお付き合いのあった弁理士さんに、ご無理を言ってコンクール出品期日までに特許の出願を完了して頂き何とか出品できたのですが、結果は残念ながら落選でした。(ここは、「第1回で、選考基準が判らなかったため」と、割り切る事にしました。)
そのころの私の体調は、当然ながら花粉シーズンに入っているのですが、通年と調子が違いました。花粉が少ない年でも薬が効かないほどの日が毎年必ずあったのですが、今年は普段は薬なしで大丈夫、ひどい日のみ薬で対症する感じで過ごせていたのです。(個人的な感想ではありますが)この事で、「マスクっと!の有効性」を、実感しました。
そして、運命の3月末「早期退職」の日がやってきました。
私が、今年の花粉シーズンに体験したことを皆様にもお届けする事が新たな任務と考えマスクっと!の製造・販売の検討を開始しました。
とは言っても、「自動車の生産技術」→「半導体製品の開発」と、いった今までの職歴に対して全くの畑違いです。
先ずは、作って頂く樹脂成型屋さんを一から探さなければなりません。
薄くて・軽くて・曲がるけど形状保持する、そして重要なのはコストですね、こんな要求の多い樹脂部品の生産を請け負って頂ける技術力のあるメーカーさんが、なかなか見つかりませんでした。10社以上のメーカーさんに御問い合わせさせていただき、最終的に数社の中から、物作りに定評のある新潟県の燕・三条のメーカーさんにお願いする事に決めました。
これで、製品本体は作れる事になりました。
次はパッケージングです、見栄えの良いケースを考えると、製品より高価になってしまいます。よりお求めやすい価格で1つ¥100-を考えると高価なパッケージは不可能です。そこで、いろいろと考えた末に、OPPの袋入りにする事にしました。
マスクっと!の場合、その使い方に特徴があるため説明書や、目に付きやすいデザインも必要です。さすがにデザインは、私には不可能なので「クラウド・ソーシング」を活用させていただきました。実力のあるデザイナーさんに作成して頂けたので私的には満足のいく仕上がりになったと考えています。当初は、紙の印刷物(しおり)とOPP袋へも印刷する仕様を考えていましたが、現在コストダウンの為OPP袋への印刷なしで対応する方向になっています。この仕様変更により、その後の印刷屋さんへの入稿作業は、またまた大変になりました。そんなこんなで、季節は真夏になっていました。
一通りの準備が整いましたので、特許をお願いした弁理士さんに商標の申請をお願いしました。3か月くらいとお聞きしていたので発売時期にドンピシャと思いましたが、結果は少し遅れたのと、査定から登録まで、さらに1か月かかったため登録書が届いたのは先週末になりました。
話は戻って8月中、遅くスタートしたマスクっと!3ヶ入用のケースが先に仕上がってきました。ケースの設計は型屋さんにお任せしていた為、3回ほどの修正で9月初旬には完成しました。
それに対して、マスクっと!本体は当初の予想通り難産でした。8月末から10月中旬まで2か月弱の期間と、試作&修正作業は約10回に及びました。困難な作業を完遂して下さった、型屋さんと成型屋さんには大変感謝しています。
10月末から11月初旬にかけてマスクっと!が次々に納品されてきました。
そのころ、Yahooshoppingさんに加えてAmazonさんへの出店登録を開始、カテゴリーが「ヘルス&ビューティー」の為、審査があり紆余曲折ありましたが何とかクリアして、出店完了。ほっと一息?してはいられないので、ダメもとで「トレたま」に応募。すぐに返事を頂けなかったので、ダメかな?と諦めかけていたところ突然の電話があり10月24日に取材&放送して頂けました。
TVの影響は大きくて、その晩からネット注文のメールが嵐の様に降り注いできました。
お陰様で、しばらくはAmazonさんでの売り上げランキングNo1も頂く事が出来ました。
私以外にも、マスクに対しては皆さんも同じような課題を潜在的に持っていたことが判り、改めて「マスクっと!」を作って良かったと感じています。
マスクっと!は、まだ生まれたばかりで使い難い点などあるかと思いますが、皆様のご意見を頂き、日々改善中です。ご意見などありましたら、お問合せフォームよりお願いいたします。
また、これからはネット以外の店舗様でもお取扱いいただける様に営業活動を進めて行きたいと考えています。ご協力して頂ける店舗様につきましてもお気軽にお問合せフォームよりご連絡ください。お待ちしています。
(まだ、お取扱いして頂けていない店舗さんに、マスクっと!の販売リクエストをして頂けると、とてもうれしいです)
乱筆・乱文、最後までお読み頂き、ありがとうございます。
マスクっと!の効果は複数ありますが、特に花粉症に苦しむ皆様のお役にたてれば、開発者として何よりの幸せです。
今後とも末永く「マスクっと!」を、ご愛顧いただけます様、よろしく申し上げます。
2014.12.17 kameya 鈴木 達也