寒い時期になると、必ずといっていいほど流行るのがインフルエンザです。風邪と同じようにウイルスが原因で起こる症状ですが、インフルエンザは感染力がとても強いのが特徴です。免疫力の低いお子様や高齢の方は命に関わる場合もあるため、インフルエンザ対策グッズをうまく活用してご家族の健康を守りましょう。
インフルエンザウイルスの特徴
空中に漂っているインフルエンザウイルスの大きさは、0.08~0.12μmです。これは、一般的なマスクを一万倍に拡大した場合に、数cmの網目となっているマスクの隙間に対して、ゴマ粒程度の大きさしかありません。これではマスクをつける意味がないのでは?とお考えになる方もいらっしゃいますが、ウイルスに感染する原因は様々です。以下で、その原因をご紹介します。
インフルエンザに感染する主な原因
飛沫感染
ウイルスを持っている人が咳やくしゃみをした際、ウイルスは約1mの範囲に飛び散ります。そのウイルスを吸い込んでしまうと、インフルエンザにかかるリスクが高まってしまうのです。人が多い場所や教室、オフィス、電車、エレベーターといった密室空間では、マスクを着用していると安心です。
空気感染
空気中に漂うウイルスが原因となって、感染することをいいます。また、鼻水をかんだティッシュや咳・くしゃみをした時につけていたマスクが乾くと、ウイルスが空気中に漂う原因になります。使用済みのティッシュやマスクは、フタ付きのゴミ箱に捨てるかビニール袋に入れて捨てるように徹底しましょう。
接触感染
くしゃみや咳をする時に手で口元をおおい、そのまま触れたものからウイルスが感染していくことをいいます。ドアノブや電車のつり革、階段の手すり、エレベーターのスイッチなど、何気なく触れているものからの感染はこまめな手洗いで予防が出来ますが、手洗いを行う前に顔を触ってしまうと感染のリスクが高まります。
粘膜の乾燥
喉の粘膜が乾燥すると、繊毛の働きが低下してウイルスや菌といった異物の排出が困難になります。粘膜には異物と戦う免疫細胞が存在していますが、その粘膜が乾燥してしまうと十分に働くことが出来ないのです。顔に密着するマスクを使用して、鼻や喉の粘膜を暖かく潤いのある状態に保つことが出来れば、ウイルスは弱体化するため感染を予防することが出来ます。